甚吉邸フォトコンテスト2026 受賞作品のご紹介

2026.05.19
本ホームページでは、2026年2月から3月15日までの1か月間半、甚吉邸フォトコンテストを開催いたしました。皆さまから寄せられた作品はどれも素晴らしく、クオリティの高さに感動しております。ご応募いただいた皆様、ありがとうございました。

入賞作品を発表します!

審査員の紹介

傍島利浩

傍島利浩

甚吉邸の竣工写真を撮影。建築、インテリア、広告等の撮影を手がける。『奇跡の住宅 旧渡辺甚吉邸と室内装飾』(LIXIL出版)、『東京名建築さんぽ』(甚吉邸の掲載あり、エクスナレッジ)など発売中。

水野僚子

水野僚子

建築史を専門とする甚吉邸の学芸員。日本大学芸術学部非常勤講師。博士(工学)。著書に『新横須賀市史 別編 文化遺産』(共著、横須賀市)等。

グランプリ

ホームページ部門

「季節の移ろいに佇む」

マカロン

暑く長い夏の終わりかけ、ようやく秋の風を感じる中の撮影でした

審査員コメント

木々の葉っぱは緑だったりもしますが、ローアングルにより密度を増した枯れ落ち葉が、長かった夏からようやく秋に向かっていく情景をうまく捉えています。そして、落ち葉に溢れたアプローチの先には甚吉邸。凛とした佇まいを見せています。

インスタグラム部門

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審査員コメント

気持ちよく晴れた日の窓枠に切り取られた風景、泰山タイルで敷き詰められたバルコニー、外へ突き抜けたピクチャーウィンドウは気持ちがいいです。他の2カットもフレーミングはバッチリ決まっています。

学芸員賞

ホームページ部門

「温かな食卓」

鈴木直子

中から楽しそうな話し声が聞こえてくるようです。照明の明かりが優しくて素敵。

審査員コメント

中の様子を想像させる物語性のある一枚で、甚吉邸が今も息づいているように感じられます。これまでにない切り取り方で、とてもバランスのよい印象的な作品だと思います。

インスタグラム部門

ricker027

審査員コメント

化粧柱と梁で枠取られることで照明が印象的に際立ち、右側に写る空間にも奥行きが感じられます。他の2枚も含め、どれにするか迷うほど空間の切り取り方がとても巧みだと思いました。

入賞 - ホームページ部門 -

福田航平

「静灯」

福田航平

窓から差す陽に満たされた細い階段室で、丸い灯りが静かに浮かぶ。光と静寂が溶け合うひととき。

審査員コメント

写真を見ていると、すーっと吸い込まれていってしまうような、なんとも言えない空気感。メインではない階段スペースの吹き抜けに、ひしひしと「間」というものを感じ取りました。素直に感じたままを撮ったような印象を受けました。

わきわき

「Clover Spade」

わきわき

甚吉邸の応接室の照明のデザインがとても気に入っており、クロバーとスペードが素敵だなぁ〜と思って撮影してみました

審査員コメント

クローバーとスペードという着眼点が素晴らしいです。Underscore万華鏡のように見える幾何学模様は、どこか中東の国を思わせるようなエキゾチック・デザイン。イメージが広がる一枚です。

ゆみこ

「ステンドグラスと光と影」

ゆみこ

壁に映った照明の光、細部へのこだわりを感じます

審査員コメント

甚吉邸を訪れた多くの人にとって、玄関から入ってまず最初に飛び込んでくる光景が、この吹き抜けではないでしょうか。白壁のモチーフとブルートーンのステンドグラスの対比により、各々のデザインがより明確に現れます。上を見上げる視点も自然で気持ちがいいです。

あきさん

「見て見て!!」

あきさん

サンルームとリビングの間のガラスの引き戸を引くための手掛け金具が気に入りました、みなさんにも見てほしいから、見て見て!にしました

審査員コメント

構図そのものはシンメトリーでありつつも、左右はゴツゴツとしたテクスチャー丸出しで、微妙なバランス感覚を持ち合わせています。カメラを通して、当時の職人たちの手仕事が飛び込んできました。

鈴木直子

「かくれんぼ」

鈴木直子

どんなに上手にかくれても、可愛いしっぽが見えてるよ。

審査員コメント

アイアンで造られた取っ手も、レースのカーテンを通すと、ちょっとキュートに変身。直接的には感じられない、シルエット越しの可愛らしい造形美。

Shigehiro

「光と細工」

Shigehiro

美しい意匠に然美しい光が差し込んでいました。

審査員コメント

トイレドアの一部分の装飾を大胆に切り取ることにより、象徴的で力強い写真になっています。見慣れている関係者の発想にはない、初期衝動みたいなものが伝わってきます。味わい深く落ち着きのあるトーンが魅力的です。

りさ

「甚吉邸の中のロココ」

りさ

甚吉邸で一番かわいいパーツを切り取りました

審査員コメント

調整の段階でメリハリを効かしたのでしょうか。このロココ調デザインは、実際に生命が宿っているような迫力を感じます。甚吉邸に訪れた皆さんなら普通にチェックされるポイントかと思いますが、改めて甚吉邸の造形力に魅了される優雅な一枚。

六花

「木と石とガラスの調和」

六花

外壁のこのデザインに引き付けられました。ステンドグラスや菱形のガラスの柔らかな合い、木のクロスや斜めの線、石の表情と窓枠上の曲線がステキ!

審査員コメント

甚吉邸の室内ではなく、外観でのこの切り取り方は中世を連想させ、様々な素材の違いも明確に現れています。今まで見過ごしていましたが、雨どいを留める金具も魅力的です。

入賞 - インスタグラム部門 -

cafemocarina

cafemocarina

審査員コメント

色温度の高い青味がかった色調が、アイアンのしっとりとした重厚感を醸し出しています。断定的にパーツに寄ったフレーミングは、素材感を強く感じさせています。こんなにカッコいいラジエーターグリルは、他にはありません。

esoragoto_dairy_

esoragoto_dairy_

審査員コメント

レースのカーテンの隙間から見える取っ手は、春に向けて溶け出した雪の中から新芽が出てきたようにも感じました。鈍い光に包まれた白いレースカーテンと黒いアイアンは、絶妙なコントラストを描いています。

haru_5459

haru_5459

審査員コメント

見所が多すぎる甚吉邸はまだまだ探し出せないポイントがあるなと、この写真たちから教えられました。敢えて他の方とは違った見方をされているのかなと思います。特に帆船が彫られたカットは新鮮でした。

naruhiro399

naruhiro399

審査員コメント

門扉の塀に差し込む眩い光に引き込まれました。塀の細く切られて積み重なった石の重厚感は見逃しがちですが、エントランスに少し緊張感をもたらし、ピリッとしたものを感じます。

neuronize

neuronize

審査員コメント

甚吉邸の何が凄いかって、まず一番にこの食堂の天井を思い浮かぶ方が多いかもしれません。他には見られないような唯一無二なこの天井を、うまく端的に切り取っています。

yukimita(三田ゆき)

yukimita

審査員コメント

一見なんでもないようにも見えますが、この自然体で撮られたカットは妙に惹かれます。見所はいくらでも在る甚吉邸ですが、ちょっと振り返って「ここも見て欲しい」って、写真が訴えているような気がしました。自然体の何気なさに惹かれます。

palomita_hs

palomita_hs

審査員コメント

おそらく昭和に生まれ育った人間ならば、思わず反応してしまうのではないかと思います。別に甚吉邸でなくたって、昭和の家には普通にあった模様の入ったガラスかと思う。でもそういうところにも目が届くのが、またいいのです。

ギャラリー展示のお知らせ

今回も沢山のご応募ありがとうございました。
6月3日から取手駅のギャラリーで入賞作品を展示しますので、ぜひご来場ください。